(ストレスによる抜け毛のイラスト by いらすとや)
なんでいきなりこんなイラストから始まっているかというと、頭が禿げ上がりそうな大会に参加したからですね。
(心なしかラムパルドがハゲに見えてきた……)
大会のルールを簡単に説明すると、「弱点5つ以上のポケモン限定」「ダブルバトル」「持ち物は半減きのみ+弱点保険のみ」というルール。
さて、「ダブルバトル」かつ「持ち物は(ほぼ)きのみだけ」という条件が付くと決まって勢いづくポケモンがいますね。
S130で岩雪崩が撃てて、緊張感で木の実を食すことを許さないこいつ。
しかも今大会ではテッカニンに次ぐ素早さ2位。おいかぜワイガフリーフォールとサポートもこなせるので、プテラが流行る=雪崩環境になる=ハゲる という図式が完成するわけです。
というわけで、頭皮の安寧と安定した勝利のために、プテラを上から殴る戦法を模索したところこいつに白羽の矢が立ちました。
ルガルガン(真昼の姿)
今大会は特性で張れる天候が砂と霰しかなく、すなかき/ゆきかきはこの昼ルガルガンしかいない。
しかしこいつならプテラの上から殴れるどころか、誰よりも速く岩雪崩が撃てる!ということで採用。
一方危機一髪環境に忍び寄るもう一つの影がありました。
こいつ。テラキ単体ならまあそこまで怖くないが厄介なことにエルフーンも大会に出られる。
ご存知エルテラという驚異もあり、これは上から岩雪崩だけじゃ安定しない。
エルテラといえば初手テラキ守るエルフおいかぜとエルフ叩きテラキ雪崩の択によく悩まされる。
プテラもおいかぜ使えるし、ということはS操作はおいかぜが主流になるだろう。
というわけでおいかぜに強い湿原誓いを採用することに。
そんな流れで砂と湿原の2軸をまとめた構築がこちらになりました。
【個別解説】
ギガイアス 勇敢 HA252(最遅)
まずは砂嵐起動役のギガイアス。
なぜバンギラスではないのかというと、①トリルに強い ②4倍弱点がない ③ワイガがある という3点がポイント。
①:コンセプトが上から殴ることなのでトリル展開に弱いが、鈍感ヤドランやハギギシリ・アマージョによる猫無効、この指怒りの粉などがありトリルを通しやすい環境だと思ったため、ならいっそトリルを逆用してやれという考え。ギガイアスより遅いポケモンがほぼいないのもポイント。
②:バンギラスも普通に流行りそうで、そのメタとして闘ポケモン/格闘サブが横行しそうだと判断。ヨプギガイアスにすることで対策枠を逆手に取ろうという作戦。
③:ワイガにより雪崩を撃たせづらくする。頭皮の保護。
結果としては十分活躍してくれたので良かった。しかしサブウエポン兼単体攻撃として採用したヘビーボンバーが微妙に撃ちづらかった(撃ちたい相手に重いポケモンが多かった)ので、過去作厳選で馬鹿力かアイヘにした方が良かったかもしれない。
ルガルガン いじっぱり H84A252B12D92S68
耐久に少し振ったルガルガン。採用理由は先述。
すなかきルガルガンの魅力として、天候変化だけでDとSを一度に上げられる点がある。
しかももとのSが112と速いのでSにあまり振らなくてもよく、耐久に努力値を回すことができる。
これにより半減実なしでジャローダのリフスト程度なら耐えられる。
技は守る雪崩が確定として、役割対象であるプテラがワイガしてくると困るので単体攻撃として岩石封じ。少し耐久に振られてると乱数になるがS下降によっておいかぜされても上が取れる……と思ってたら努力値が足りてなかった。どっちにしろアクセルロックがあるのでSもっと削って耐久に回せばよかった。
結果的に攻撃技が岩3つになってしまったが、半減相手だろうが上から雪崩で怯ませるのがコンセプトなので問題なし。
持ち物は保険。弱点が多すぎて何持たせても大して変わらないならいっそ耐えられるやつだけ耐えて火力あげればいいじゃんという発想だったが、ジャロのリフストやゲッコウガのけたぐりやらを耐えて2倍岩雪崩で荒らせたので間違ってなかったんじゃないかと思う。
ミラーに弱いがルガルガン使いにほとんど合わなかったので良かった。強いしもっと流行ってもいいと思うけどなあ。
ゲッコウガ おくびょう CS252
普通のゲッコウガ(技が普通じゃない)。変幻自在でタイプを変えられるので今大会のコンセプトブレイカーである。
今大会は水の誓い役がこいつしかいなかったので採用。プテラや追い風テラキオンを確実に殴れるように先制の水手裏剣、カプ・ブルルやトゲキッスを殴れるようにダストシュートも採用。
結果、ダストシュートを撃ちまくることとなった。草格闘弱点を消せるのが偉すぎる。一方で水手裏剣は打点として足りない、火力が安定しないなど散々な使用感だった。先制が欲しければかげうちでいいです。
持ち物は何を持たせるのが最適か最後までわからず、とりあえずテッカニンにワンパンされるのを防ぐタンガを持たせた。テッカニンには合わなかったし発動することは一度もなかった。
いい加減A下降補正じゃないゲッコウガをちゃんと育成した方がいい気がする。
マニューラ ようき AS252
今大会最速の猫だまし使い。(葉緑素ダーテングを除く)
マニューラミラーで同速猫はこれまたハゲるので、優先度+4の横取りを採用することで猫+おいかぜパターンに強くなれるようにした。エルフーンからコットンガードを奪ったりして面白かった。
悪タイプの攻撃技を切ってるのは、どうせ悪弱点トリラーはナモ持ってるだろう、悪技撃ちたい相手はどうせ氷弱点だろう、という判断から。猫もあるし対トリルはギガイアスでケアもできるし。結果的に悪技がなくて困ることはなかった。ローキック採用はミラー意識と、どうせバンギはヨプだからけたぐりでも2発必要でしょという判断から。これのおかげでこご風ゲッコウガに屈せず勝利した試合もあったので良かったと思う。
持ち物はほぼ対キッス安定のためのロゼル。選択としては間違ってなかった。守るがなかったのが最大の痛手だが切る技が見当たらなかった。
キノガッサ いじっぱり HA252
ワイガ崩しにフェイントが欲しかったので一番強そうなフェイント持ちとして採用。
テクニマッパで追い風下だろうがトリル下だろうがテラキやケケンカニやバンギラスをなぎ倒したり、タネガンでダダリンをゴリ押しで削り落としたりと大活躍だった。構築コンセプトに引っかからない影のMVPだった。
しいて言うなら胞子をあまり撃たなかったので守れた方が良かったですね。
ジャローダ おくびょう CS252
強そうな草の誓い要員として採用。リフストで勝手にCが上がるのがとても強い。
プテラ入りエルテラ相手にプテラを出された時用に蛇睨みを仕込んだが一度も撃たなかった。
【基本選出と立ち回り】
①基本(特に対プテラ)
+裏マニュ、ガッサorゲッコウガ
ギガルガンで岩雪崩+岩雪崩。プテラがいたらワイガ警戒で岩石封じ。
とはいえプテラはだいたいマニュとセットで出てくるので、その場合はギガ雪崩+ルガン岩石。
この場合だいたいルガンに猫+おいかぜかワイガ+マニュ動かしなので、ほとんどの場合雪崩を撃たせずプテラを屠ることができる。
裏は基本マニューラ必須で、バンギがいればガッサ、キッスやブルルがいたらゲッコウガみたいな感じ。
ちなみにガチトリルに対してもこの選出。雪崩2発で怯みを押し付けられるしトリルされてもギガイアスで制圧できる。
②対エルテラ
+裏マニュガッサ
テラキより速いポケモンを2体並べることで守る追い風を誘導し、エルフに湿原誓いを叩き込む。
その後はエルフにダスト、テラキにリフストではいおしまい。
ちなみに合体技を使うと変幻自在が発動しないので悪タイプが残り、悪戯心を受けないのでエルフのアンコを気にせずゴミを投げられる。
エルテラがいればマニュプテラが見えてようが絶対この選出。そのための手裏剣蛇睨みである。使わなかったけど。
③対ブルルエルフ
+なんやかんや
一番めんどくさいパターン。先制グラス自然の力を無効化できるこの2体の並びで戦う。
こういう構築だとトリルを貼ってきそうな雰囲気があるので、ギガイアスピン刺しもありうる。
基本はこれだけ。選出数としては①≧②>③くらい。
【結果】
39戦27勝 最終レート1715くらい
構築も弱くなく、選出パターンも固められてうまく戦えてよかったと思います。
岩雪崩(プテラ)もしっかり対策したおかげで怯みに悩まされることも少なくて良かった。
マニューラ初手選出も抑えたことで同速猫も少なかったので、その点は非常にストレスフリーでした。
ただ、対戦してみて気付いたことが、、、
いわなだれ(90) がんせきふうじ(95) ダストシュート(80) つららおとし(90) リーフストーム(90)...
そう 、[肝心なシーンで技を外し、負けに繋がるケースが多かった]のです。
全く意図しないところでハゲ要素が出てしまい、結局頭皮の平和は守られませんでした……
まあ、なんだかんだで楽しく戦えたので良かったです。
ではでは
(髪の毛の研究のイラスト)